学校案内:校長より

ごあいさつ
島根県立宍道高等学校長
真田 直幸
島根県立宍道高等学校のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。
本校は、宍道湖を望む松江市宍道町に平成22年4月に開校しました、午前部・午後部・夜間部の3部からなる定時制課程と、通信制課程をあわせもつ単位制の普通科高校です。
現在、様々な学習履歴や学習動機をもった生徒が学ぶことのできる新しいタイプの高校が求められており、平成18年3月に教育委員会から設置構想が示されました。
新設された宍道高校には、多様で柔軟な教育課程にもとづく、従来の定時制課程や通信制課程の枠にとらわれない生徒一人一人の学びを実現する良好な学習環境があります。
・ 自分の生活スタイルに応じた時間帯を選択して学ぶことができる
・ 多くの開講科目の中から自分の興味・関心・進路等に応じた授業を選び、自分だけの時間割を作成することができる
そして、宍道高校では生徒に次のようなことをしてほしいと考えています。
・ 一人一人が自分自身を理解しようとし、今まで自分でも気づかなかった資質・能力を発見していく
・ 他の人のことを思いやる敬愛の心を育てる
・ 社会とのつながりの中で自ら考え行動し、自ら律することができる態度を養う
このような学びの場としての学校を創っていきたいと考えています。
この理想を胸に、常に新しいことに挑戦しようとする意欲をもち、生徒それぞれの夢の実現に向けて、教職員一同、生徒とともに新しい学校の歴史を創造していることを意識しながら、全力で頑張っていきたいと思っています。
平成24年度 入学式 式辞
厳しい冬の寒さに耐えていた校内の樹木も、新緑の芽を吹き、私たちに生きる喜びを感じさせる今日の佳き日に、島根県高等学校定時制・通信制教育振興会会長成相安信様をはじめ多くのご来賓並びに保護者の皆様ご臨席のもと、希望に満ちた定時制課程 92名、通信制課程 141名の新入生を迎え、平成二十四年度入学式を挙行できますことは、本校にとりまして、まことに喜ばしい限りであります。
ただいま一人一人呼名し、入学を許可いたしました皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を職員・在校生一同心から祝福し、歓迎いたします。 本校は、平成22年4月、通信制課程と定時制課程を設置する県内唯一の単位制高等学校として、全国どこの高校にもひけをとらない素晴らしい施設と最新の教育設備を整え、自然豊かな宍道の地に開校いたしました。 今日、皆さんは宍道高等学校に三期生として入学され、本校生徒の一員となりました。皆さんはこのキャンパスの「学びの主人公」です。皆さん一人一人が自分の意志で、自分の人生を豊かにするためにこの宍道高等学校を選択し、入学してくれたことを大変うれしく思います。
本校の校訓は「発見・敬愛・自律」です。
発見とは「観察的な立場にある者として初めて、その物の存在に気づき、認識を深めること。」という意味ですが、本校では、「自分自身の中にある、まだ気づいていない自分の能力を認識する。」という意味で使っています。まず、自分の新たな能力に気づくことで、自分に自信が持て、自己の新たな能力を活かす目標を設定することができると思います。
次に敬愛とは「尊敬すると共に親しみの情を持って接すること。」という意味ですが、本校では「自分のことだけを考えるのではなく、他の人に接する時に相手を敬い、愛する気持ちを持っていれば、ひいては多くの素晴らしい仲間ができる」という意味で使っています。
最後に自律とは「自分で決めた規則に従い、わがままを抑えること。」という意味ですが、本校では「人間は自分を含めてわがままで、楽な方に流れるものですが、わがままを抑え我慢することの大切さや、自分の感情をコントロールする必要性、これらの事を知って初めて立派な社会人として認められる」という意味で使っています。幼い子どもは、欲しい物があったり自分の思い通りにならないと、場所や状況を考えずにひっくり返り泣き叫び自分の思いを通そうとします。しかし、このような自分の行動を他の人がどのように感じるのか、客観的に自分の行動を判断するためには、様々な経験を積み学習することが必要です。
自分の新たな能力を発見し、自己を高め、他の人を敬愛し、多くの仲間を作り、自分で自分の生活を律することができれば初めて社会人として、他人に依存することなく、自分自身の判断に基づいて責任を持った行動をとることができる自立した人となることができると考えます。
本校に在籍している間に、しっかりと自立をした人間になるための努力をして欲しいと思います。
今日の入学式は、皆さんが自ら進んで学び、自らの成長を願う決意を確認する場です。これからの高校生活で何を学び、何を行うのかという目標は、すでに皆さんの胸中に存在していると思います。自分の可能性を信じて、これからの学びを価値あるものにしていただきたいと思います。 そこで、高校生活のスタートにあたり、皆さんに次のことを希望します。
第一に「学びへのこだわりと強い意志をもて」ということです。皆さんが本校へ入学しようとした経緯は、個々様々な動機や事情があったと思います。学業と仕事の両立を図るために選択した人、全日制高校へ進学したものの、いじめ・不登校・不適応などで挫折を味わい学び直そうと選択した人、仕事が一段落して、若い頃からの夢を叶えるために選択した人等、人により動機や事情は様々ですが「高校で学びたい」「高校を卒業したい」という思いは皆同じだと思います。学びへの意欲が途中でなえることなく、その気持ちを持ち続けてください。宍道高校では学ぼうと考えた自らの意志を大切にして生活して欲しいと思います。
次に「自己管理の図れる人であれ」ということです。本校の最大の特徴は学習時間選択制と単位制にあります。他の学校では、あらかじめ決められた時間割で授業が進められますが、本校では、生徒の皆さんの進路希望・学力・興味関心に応じて教科・科目を選択し学習していきます。それ故に厳しい自己管理が求められます。通信制のスクーリングへの出席やレポートの提出、定時制の授業への出席がいい加減になり科目の履修や単位修得も認められず、途中で進路変更をした先輩もいます。しかし、様々な試練を乗り越えて目的を達成してください。皆さんは本校に入学することが目標ではないはずです。卒業することにこだわってください。さて、保護者・家族の皆様、心からご入学をお祝い申しあげます。学校といたしましては、日々の教育活動のなかで、教職員すべてが「一人一人の学びを実現する教育」を目指し、教育に専念し、生徒の皆さんを支援していく所存でございます。保護者・家族の皆様方も学校の教育方針を共有していただき、積極的な支援者として、物心両面に渡りご支援・ご協力いただきますようお願い申し上げます。 終わりに、ご多忙の中、ご臨席を賜り新入生を激励いただきましたご来賓の皆様、誠にありがとうございました。今後とも本校発展のために、今まで以上にご指導・ご鞭撻いただきますとともに、ご協力・ご支援いただきますようお願い申し上げ、式辞といたします。
平成二十四年四月十五日
島 根 県 立 宍 道 高 等 学 校
校 長 真 田 直 幸
平成23年度 卒業式 式辞
冬の長く厳しい寒さもようやく和らぐとともに、至るところで清新な春の息吹を感じられる本日、我が学舎にも旅立ちの日がやってまいりました。
ここに平成二十三年度島根県立松江北高等学校通信制課程ならびに、島根県立宍道高等学校通信制課程の卒業証書授与式を挙行するにあたり、島根県高等学校定時制・通信制教育振興会 会長成相安信様をはじめ、多くのご来賓、ならびに多数の保護者、ご家族の皆様のご臨席を賜り、卒業生の輝く前途を祝していただきますことは、卒業生はもとより、教職員一同にとりましても、何よりも光栄とするところであり、感無量の思いでございます。謹んでおん礼申し上げます。
ただいま卒業証書を授与いたしました、島根県立松江北高等学校103名、島根県立宍道高等学校53名、合計161名の卒業生のみなさん、ご卒業本当におめでとうございます。
さて、卒業生の皆さんは、「自分のペースで無理なく学びたい」「働きながら学びたい」「転学してこれまでの学びとつなぎたい」「もう一度学び直したい」という意欲を持って通信制課程へ入学し、スクーリング・レポート・テスト、学校行事等に真摯な姿勢で取り組み、今日という日を迎えられました。そこには、日常の生活をする中で自分を律しながら、時間を確保し、自分で計画を立て、学習を積み重ねるための並々ならぬ努力が必要であったと思います。様々な困難の中で、学ぼうとする意欲を持ち続け、努力を怠らなかった皆さんは、目標に向かって頑張ればできるということを実証され、在校生には希望を、教職員には喜びを与えてくれました。これまでの皆さんの頑張り、努力に対して祝福の言葉とともに敬意を表したいと思います。本当によく頑張りました。
そこで、夢多き人生の門出に当たり、皆さんに望むことは「自分には強く、他人には優しい生き方を」心掛けて欲しいということです。在学中には、時には辛かったり、苦しかったりしたこともあったと思います。そんな時に多くの人があなたを支えてくれたのではないでしょうか。それは、あなたが一生懸命に努力し、頑張っている姿があればこそ、それを見ている人、それを分かってくれる人、支えてくれる人が居たのです。人間は決して一人では生きていけません。あなた方を温かく見守り、励ましてくれる人がいるから頑張れたのです。誰でも弱い自分やつまずいた自分から逃げ出したくなるもので、目の前の困難を見ないようにしたり、何とかごまかしたりしたくなるものです。でも、目の前の問題にどのように向き合うのか、どう取り組むのか、それが大事なことだと思います。その結果、たとえ失敗しても、その経験は、人間としてあなた方を大きく成長させると思います。楽しいことだけを追求したり、自分さえよければと行動したり、言われなければやらない、言われたことしかやらないでは、人として成長はないと思います。頑張ることや一生懸命やることを放棄することは、情けなく悲しいことです。これからの生活を送るのに頑張ることや一生懸命やることは、力の源となり、互いの信頼や尊敬という関係を築く基礎となることです。あきらめずに努力しているからこそ支えてくれる人が現れるし、支えた人の心も豊かになると思います。
次に「学び続ける姿勢を持ち続ける生き方」を心掛けて欲しいということです。二十一世紀の変革の激しい複雑多様化した社会にあって、主体的に生きていくためには、絶えず新しい知識や技術を吸収し、柔軟な発想や正しい判断力を身につけていかなければなりません。皆さんは、今まで学んできた基礎的な知識や技術の上に社会や人生の諸問題について、さらに学んでいく必要があります。今後も自分の課題として、どれだけ学び続けるかによって、その人の人生が決まると言っても過言ではありません。人生とは、自分の可能性を求めて絶えず向上を図っていくことであり、成長した自分を発見していくことでもあります。皆さんはまだ若く、将来に向けて無限の可能性を秘めています。したがって、いつも学ぶ姿勢を忘れず自己の向上に努め、自分の可能性、新しい自分の発見を目指してもらいたいと願っています。そして、自分の未来を切り開き夢や希望がそして自己実現が果たせるように頑張ってください。皆さんは、二十一世紀の担い手です。今後も一層の努力を重ね、それぞれの道で活躍することを期待しています。今後は、本校の卒業生として、外から母校の発展を支えてください。私たちは在校生と共に、本校発展のために力を尽くしていきます。
それでは、卒業生の皆さん、いよいよお別れです。皆さんを今日まで支えて下さった家族の皆さんや先生、友達への感謝の気持ちを忘れることなく、誇りと責任をしっかりと胸に刻みつけ、力強く自分の道を歩んでください。皆さん方の前途に輝かしい未来が開けることを祈って式辞といたします。
平成二十四年 三月 四日
島根県立松江北高等学校
校長 勝部 昌幸
島根県立宍道高等学校
校長 真田 直幸