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2018年5月アーカイブ

修学旅行 自分自身が楽しむこと

隠岐養護学校長

赤山克司

5月15日から18日、三泊四日の日程で高等部三年生7名と東京への修学旅行に行ってきました。

東京での行き先は、生徒の希望をもとに決めたもので、初日は日本航空の整備場見学とスカイツリー。二日目は終日ディズニーランド。三日目は三つのグループに分かれての自主研修。四日目は隠岐への移動という内容でした。

交通費や小遣いを管理することや、集合時間を守ることなど隠岐での生活にすぐ反映できることもあれば、地下鉄の運賃を確認し券売機で購入することなど、旅行先でしか体験できないことなど、生徒は多くのことに取り組む4日でした。

校内では、初めて経験するようなことになかなか挑戦しようとしない傾向がある生徒もいますので、楽しめるのかが一番の不安事でしたが、旅行中、生徒たちは集団であることを、それぞれ意識しながら、楽しむことができていました。

行ってみたい場所を自分で決めている。その場所にいったら、何をするのかの見通しが持てている。それらのことが、生徒たちの落ち着いた行動を生み、楽しめる気持ちの余裕を作り出したのだと考えています。

生徒はよいのですが、自分自身の力不足を感じる場面がありましたので、そのことを書いていきます。

私は、ディズニーランドのような施設に出かけることがないので、どう楽しんでいいのか正直わかりませんでした。多分困ったような顔をしていたのだろうと思います。そんな私に、女子生徒が「先生。楽しみましょうよ」と数度にわたって声をかけてくれました。

 楽しむことが大切と書いておきながら、一緒にいる自分が楽しめていないでは、生徒も楽しみ甲斐がありません。それが「楽しみましょうよ」という言葉になったのではないかと思います。

 同じグループの引率をした女性教員は、「楽しみましょうよ」と行ってくれた生徒と、ディズニーランドでおなじみの頭につける飾りを購入して、終日楽しんでいるという雰囲気があふれていました。この先生と一緒だから、女子生徒も飾りに加えてサングラスもかけて、いくつものアトラクションを楽しめたのだと思い至りました。

 引率者としての技の不足でした。生徒と一緒になって楽しむこと。時には生徒に先立って楽しむことが大切であること。昔はやっていましたが、近年そのことを忘れていました。

 日日機嫌良く子どもたちや先生方、保護者の皆さんに相対していこう。それが、修学旅行を終えてまず第一に考えたことでした。

 非日常の時間は、日常の生活の中で足りていないことを教えてくれる貴重な機会となりました。私にとっても大切な修学旅行となりました。

余暇利用と修学旅行

隠岐養護学校長

赤山克司

 前回、余暇の利用は就労とならんで卒業後の生活を支える重要な柱であると記しました。
 

 余暇利用も、就労も、「これがやってみたい」という選択が必要なのですが、この選択がなかなか難しいものだと考えています。

 現在インターネットを利用すれば、たとえば食事をする場所であるとか、宿泊場所などの評価をすぐに確認することができますので、検索することに慣れると、その評価を利用して、無難な選択をすることは可能のように思われます。
 

 でも、ネットを利用して選べるのは、選択をする経験を積み重ねた人に限られていると考えます。

 外食をした経験、宿泊した経験、自分で行き先を決めた経験がない場合、そもそも何からどう選んでいけばよいのか、途方に暮れてしまうものではないでしょうか。

 修学旅行では、自分で行き先などを決めて行動する自主研修の日がもうけてあります。どこに行くのか、どのように移動するのか。修学旅行先の東京についてほとんど情報をもたない生徒たちは、各自一冊の旅行ガイドブックを手にし、ページをめくりながら選択をしていきました。もっといい場所はあるのかもしれませんが、大切なのは、自分で選ぶという経験。選んだ場所に行って、あれをしたいと期待する経験だと考えていますので、教員からの提案は極力控えるようにしています。

 学校での授業の中でも、校外学習の行き先や、みんなで行うレクレーションなどを生徒自身で計画する機会を多く作っていますが、修学旅行は生徒が自分で行う計画の最も重要なものと位置づけています。

 引率する教員は、生徒が選択した活動が楽しいもので終わるよう努めていきます。楽しく終わることで、「また行きたい」と思えれば、卒業後の生活のはりになると考えるからです。

 隠岐からの修学旅行は、飛行機の運航に左右されます。ある年は、霧で隠岐空港に着陸できなかったですし、昨年度は機材故障のため出発時間が大幅に変更になりました。

 さて、今年はどのようになりますか。幸いに天候は良いようです。

 修学旅行については、情報量は少なめですが、逐次アップする予定です。

給食について~ふるさと給食~

 隠岐養護学校の給食は、隠岐の島町給食センターで作られているもので、町内の小中学校と同じ献立をいただいています。

 食事は、楽しみでもあり、体や気持ちを整えるために非常に大切なものです。日々おいしく、栄養も考えられた給食を提供いただけることは大変ありがたいことです。

 近年食事に関する教育、食育の取り組みが全国的に進められています。

 隠岐の島町の給食では、月に一度「ふるさと給食」という献立が作られています。献立に使われている郷土の食材については、隠岐支庁水産局が作成してる新聞により説明が行われています。

 四月の「ふるさと給食」は、あらめご飯、はまちのつけ焼き、くるみあえ、つみれ汁、リンゴ、牛乳でした。

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5月の「ふるさと給食」は18日 たけのこや鰺を使った献立が予定されています。

  

余暇利用について

隠岐養護学校長

赤山克司

 連休が終わりました。児童生徒は連休をどのように過ごしていたのか、機会をとらえて聞いてみようと思っています。家族とどこかにでかけた。家の手伝いをしていた。ゲームに打ち込んでいた。楽しいことがたくさんあった連休だったらうれしいのですが。

 時間があるときに何をするか。すぐにやることを見つけ、行動できている人には、全く苦もない問題だとは思います。しかしながら、単身赴任中の私自身、宿舎へ帰った後や隠岐で過ごす週末に何をするかという課題に常に直面しており、暇な時に何をするかということは、なかなかの難問であると感じています。

 テレビやネット、SNSなどに接していると時間はあっという間に過ぎてしまいます。そのような時間の過ごし方もあってもいいのですが、いつもいつもとなると、さみしいと思わざるを得ません。

 高等部卒業後における「自立と社会参加」をめざすためにも、余暇をいかに過ごすかということは、就労先の確保と並んで、大変重要なポイントだと考えています。

 では、どうすればよいのでしょうか。自分で何かをしようと思いつくためには、日々の生活を維持していくためにどのような仕事があるのかを知り、少しでもできるように初歩的な技能を身につけていくことが、まず必要ではないでしょうか。そして、家庭のご協力を得て、家でやってみてみる。実際に行動につなげておくことが必要だと考えます。

 洗濯、料理、掃除などは、やり始めてしまうと、テレビと同様にあっという間に時間が過ぎてしまいます。時間の有効利用をめざすためには、やり始めるきっかけを在学中に作っておくことが重要だと考え、食事づくり等の学習に取り組んでいます。

 また、図書館で本やDVDを借りる。近場で釣りをする。地域にある公園にでかける。そのような地域にある活動場所、活動内容に多く接することで、土日を自分で計画できるようになることも、「自立と社会参加」に向けての大切な準備と捉えています。

 余暇の過ごし方がしっかりしていると、働き始めた時の気分転換に役立ち、職場で大切な世間話の題材も豊かにしてくれるはずです。 ですから、働き続けるためには、気分転換と職場の人間関係づくりの基盤が余暇にあると私は考えます。

 そのような観点で本校の教育活動をみていただければ幸いです。

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