ブログ

2018年2月アーカイブ

自動車免許取得

                           隠岐養護学校長 赤山克司

本日 高等部入学者選抜検査の合格発表を行いました。

合格者に対しては、3月26日にオリエンテーションを行い、新年度に備えることとしています。

さて、高等部3年生の卒業式は3月16日。卒業まで1カ月を切りました。

卒業生4名の卒業後の仕事・生活を支援するための移行支援会議を3月に入ると、島前・島後および松江で実施します。移行支援会議については、改めて書くこととしますが、就労条件に自動車免許の取得とあった生徒が、本日学科試験に合格し、免許を取得しました。

自動車免許を取得するためには、隠岐を離れ本土にある自動車教習所に通うこととなります。自動車学校が斡旋したホテルで暮らしながら、実技・学科に取り組みます。

本日免許を取得した生徒は、2月1日から入校し、3週間で取得となりました。

学科試験に合格するため、2学期はじめから、朝礼前の時間などを利用して、勉強に励んでいましたので、その成果がでたものと、職員室も喜びにあふれています。特にマンツーマンで指導していた教員の喜びは格別なものがあると思います。

生徒の目標達成が、教員の目標達成でもあります。このような時、本当にいい仕事だなと感じます。

IMG_1781.JPG

学校評議員会 経営方針と現状について

                              隠岐養護学校長 赤山克司

2月17日 学校評議員会を開催しました。

まず岐楽市での生徒の接客の様子や、作業学習などで作られた製品・作品などを見ていただいた上で、今年の学校評価に対しての質疑を行いました。 本校の学校評議員は、元小学校長、企業経営者、福祉作業所施設長および町福祉課職員の4名で構成されています。

当日いただいた意見については、学校評価報告書にまとめ、3月にはホームページなどで公表いたします。

以下 学校評議員会の席で、今年度の学校経営方針にもとづき、現在までの取組を説明した内容を掲載いたします。

平成29年度学校経営方針

1 児童生徒一人一人の教育的ニーズに即した教育課程を編成、実施する。

2 児童生徒が学びあい、育ちあえる異年齢活動を展開する。

3 関係機関との連携を図り、自立と社会参加に向けた進路学習を進める。

4 地域における特別支援教育のセンター的機能の充実を図る。

個に応じた教育課程について、 本年度小学部に1名 中学部に1名 高等部に2名の入学生があり、それぞれ入学当初より落ち着いた学校生活が送れております。そのことをもって個に応じた教育が今のところ展開できているのでないかと考えています。

異年齢活動の展開について、 昨年度末7名の高等部卒業生を出し、運動会や発表会などの運営に難しい面がありましたが、中1の男子生徒を生徒会執行部に入れるなどして、取り組んでおります。 異年齢活動を展開することで、集団性をなんとか担保しているところです。現時点では、よい結果が出ているとの手ごたえを感じています。

進路学習については、本年度も生徒の希望に即した実習先を確保できております。一部の生徒についてはぜひ雇用したいとの声もいただいております。

また、昨年度一般就労いたしました卒業生2名について、太陽の支援をうけながら、就労継続しているところです。 一昨年の卒業生2名も、何とか継続しております。企業の社長さんなどとお話を聞きますと、うまくいっている卒業生は挨拶などがきちんとしていること、報告がすぐにおこなえることなどの共通点があります。 この点の改善は各生徒の特性もありますので、すぐに成果がでるとは言えないところですが、継続的に指導をしていくこととしています。

センター的機能について 本年度の人事異動で昨年度まで隠岐地区担当のスーパーコーディネタ―を務めていた教員が赴任しましたので、従来に増して校外の相談に出かけております。数字をあげますと、島前地区へ40回、島後地区保育園、小学校、中学校などへ87回、高校に14回出かけております。

訪問を通じまして、早期からの対処が必要であるとの印象を強く持っております。 来年度人事が確定しないと、本当に実現できるかわからないところですが、来年度はこれまで以上に保育園へのかかわりを強めていきたいと考えております。 また、担当する教員が転勤しても、取組が継続できるよう現在各町村での保育園と小学校とのつなぎの部分をスムーズに行えるよう働きかけを行っております。

支援が必要な子どもに、必要な支援が届けられていない根本原因として、特別支援教育に対する情報が十分に提供されていないことがあると考えています。 支援をうけながら働いている卒業生、グループホームなどを利用して地域で生活できることなどを積極的に情報発信する必要があると考えております。 現在のところ、本校のホームページを極力更新し、情報提供をしている姿勢を示しているところです。 ご覧いただき、ご意見をいただければと考えております。

岐楽市(8) 2月17日10時より 販売という評価

                                 隠岐養護学校長 赤山克司

週12時間実施している作業学習は、製品をつくる活動を通じて、社会において必要な技能・態度を養うことを目的にしています。

学校内の活動でも、根気強く作業を続ける体力、わからないことやできたことをきちんと報告するコミュニケーション力、用具を準備し片づける段取り力などが身についていきます。

しかし、それだけでは、学習は完成しません。

理屈ぽくて申し訳ありませんが、学習には評価が必要です。教員からの評価は日々行っていますが、最も大きな評価、そして説得力のある評価が、「お買い上げいただく」ことだと考えます。

自分の作った器や手提げかばん、木工品を地域の方に手に取っていただく。それを見る生徒たちはどきどきしています。買っていただけるということは、気に入っていただけたことであり、「いい」と評価されたことです。それを高等部3年間積み重ねることは、仕事の大切さ、仕事が与えてくれる喜びを、明確に教えてくれる機会となります。

手に取っていただけるということだけでも、生徒にとって大切な意味をもっています。「目に留まった」ということは「気づいてくれた」ということです。自分の分身に気付いてもらえた喜びが、地道な作業学習を続ける力となります。

ご来場をお待ちしております。

岐楽市(7)木工体験

 岐楽市では、製品販売だけではなく、実習を体験していただく場も設けています。

 今回農工班は、木工を体験いただくために、昆虫づくりを行います。

 写真を縮小していますので、わかりにくですが、4匹の昆虫が木の枝にとまっているのがお分かりになりますか?

 また、どんな材料をどこに使っているかをよーく見ていただくと、できそうだなと感じられると思います。

 木工体験で、作る楽しさをともに味わいましょう。

IMG_1732.JPG

岐楽市(6)喫茶

 2月17日開催の岐楽市では、農工班がつくったパウンドケーキと飲み物を出す喫茶コーナーも設けています。

 パウンドケーキ作りは、小麦粉などの材料の計量や材料の混ぜ具合などきちんと確認しないとうまくいかない作業です。一つ一つの作業ができていることを先生と確認しながら、おいしいケーキが作られていきます。

 自分たちがケーキをその場で食べていただくことは、生徒たちに大きな自信をあたえてもらえることでもあります。ぜひお立ち寄りください。

 生徒は、当日、お客様をお迎えする挨拶から始まり、注文を受け、飲み物とケーキを提供し、さらに会計、片づけを連続して行っていくこととなります。

 本校の生徒には、挨拶は苦手だけれど、片づけなどは手早くできるものもいますし、逆の生徒もいます。なかなか流れるようなサービスとはならないかもしれませんが、接客的な技能の向上は、日常生活、卒業後の就労の場においても大切なことですので、これも練習を重ねているところです。

 さて、当時の様子はいかに。そこも楽しみに足をお運びください。

喫茶.png写真は昨年度の隠岐養護祭りの喫茶コーナー

岐楽市(5)窯業班

 平成14年 本校に陶芸用の電気窯が設置されました。

 当時の校長により、窯を岐楽窯、制作する陶器を摩尼焼と命名されました。岐楽とは、隠岐の「岐」と楽しいの「楽」を会わせたもので、「気楽」とかけたもの。摩尼は島後の中心にある大満寺山にある地名によるものと説明されています。

 粘土を、そば粉を練るように「菊練り」という方法で準備し、板状にした粘土を型を利用して成形していきます。
乾燥した後、表面を平らに削る作業も待っています。

 粘土を練ることも、削る作業も力と根気が必要な活動です。それも立ったままの仕事ですので、年度の最初は、ほとんどの生徒が体力不足を実感することになります。

 また、どこまで削っていいのかも、わかりにくいもので、しっかり先生に確認をとりながらの作業となります。自分勝手に判断しない。現場実習で生かされる技能が、培われていきます。

IMG_1713 (1).jpgDSC04841 - コピー.JPG

岐楽市(4)手工班

 手工班の作業学習時程と目標は下の写真のようなものです。

 午前中の作業の間に、休憩が15分入れてあります。この時間には、お茶などを生徒が準備して、教員と作業のことや、その他もろもろの話題でくつろぎます。

 本校の生徒が現場実習に出かけた際、苦労をするのが、休憩時間の過ごし方です。何を話していいかわからない。どう話しかけていいか見当がつかない。そんなことが理由なので、お茶をのみながら、いわゆる世間話をすること自体、卒業後にむかっての大切な時間と捉えています。

IMG_1709.jpg

 作業は、さをり織りとよばれる布地の作成から始まり、袋物などの縫製作業に移ります。

 糸の色の組み合わせ、布地の組み合わせ、ボタンの種類を変えたりで、一点しかない製品が作られています。

 CIMG0857.JPGIMG_1670.jpg

次回は窯業班を紹介します。

 

岐楽市(3)農工班

 農工班の活動は、農産物の栽培、木工製品づくり、そしてパウンドケーキづくりなど多岐にわたっています。

 高等部の生徒数が多かった時期に、パウンドケーキづくりを専門にする作業班がありました。このケーキは、そのおいしさを地域の方々に知っていただいており、販売するとたちまち売り切れる人気商品となっていました。そのため、農工班の活動として継続し、岐楽市などの喫茶コーナーで味わってもらっています。

 大根、白菜、白ネギなどの栽培は11月の隠岐養護まつりで一区切りとなり、現在は木工製品、炭製品づくりに取り組んでいます。

 岐楽市では、椅子型の花台や炭製品を販売します。

IMG_1702.JPG IMG_1707 (1).JPG

炭製品の芸の細かさをぜひご覧いただきたいと思います。IMG_1716.JPG

 次回は手工班を紹介します。

岐楽市(2) 作業学習 私も働く人になる

2月17日開催の岐楽市で販売する製品は、高等部の作業学習の時間に作成したものです。

作業学習は本校高等部の学習の中心をなすもので、週に12時間をあてています。

今年の作業班は農工(野菜栽培、木工品)、手工(さをり織り、鞄など)、窯業(陶器)の三つ。

挨拶からはじまり終わりの掃除まで、生徒が自分たちで動けるようになるよう、教員は見守ることに

努めています。

作業学習のめざすところは、手工班の活動場所である作業室に掲示された「私も働く人になる」です。

次回は、農工班の活動を紹介します。IMG_1669.jpg

岐楽市(1) 最高の立地

                                   隠岐養護学校長 赤山克司

 2月17日(土)高等部が作業学習で生産した製品の販売会を学校前のスーパーマーケット サンテラスで開催いたします。
 

 隠岐養護学校の恵まれた環境の一つに立地があります。隠岐最大の隠岐病院は学校の敷地続き、そして、岐楽市の会場となるスーパーは、道路をわたった目の前です。
 

 毎日多くの人々が訪れるそんな場所に隠岐養護学校はあります。
 

 そのおかげで、隠岐養護祭りそして岐楽市にも多くの方に足を運んでいただいています。
 

 本校の児童生徒にとっても、スーパーが近いということで、各種学習活動に必要な品を、自分たちで買いに行ける学習上の高い利便性があります。加えて現場実習の受け入れをしていただいており、実習の状況をみていただき、卒業生に働く場をつくっていただいてもいます。
 

 人が集まる場での就労は、本校生徒の実習先、就労先拡大にとって大きな影響を与えてもらっています。感謝感謝です。
 

 サンテラスの金田社長には、本校の学校評議員をお引き受けいただいています。2月17日、岐楽市での生徒の姿をみていただき、ご意見をお聞きすることとしています。
 

 次回は、作業学習について記していきます。

習慣について(6) 習慣の力

                                       隠岐養護学校長 赤山克司

 習慣について、コービーの著書『七つの習慣』に書かれていた「優秀さは習慣である」を引いて記し始めました。 習慣に関する一応のまとめとして、習慣の持つ力の大きさを感じた話を紹介します。  医師鎌田実さんがラジオ番組で語られたアウシュビッツ収容所の現地のガイドとの会話です。鎌田さんが現地ガイドに対して「収容所からの生存者の共通点はなんでしたか?」と尋ねられました。

 私は、希望をもつ力」「強い意志」など精神力を想像しましたが、ガイドの回答は異なっていました。  

 ガイドは「希望をもたせるようなデマがしょっちゅう飛び交っていた。希望がたたれると、多くの人が命を絶っていった」と語った後、「希望を持ちながらも、毎日の生活を丁寧に、当たり前のことを続けた人たちだ」と続けました。「丁寧に、当たり前のこと」の例として「歯ブラシがなくても、指を使ってでも毎日歯を洗おうとした人」「ガラス片を拾ってひげをそる人」などをあげ「ひげをそるなんて命が助かるかどうかとは何の関係もないのだけれど、毎日を営みを丁寧にしようとするする人が結局生き抜いた」とむすばれたそうです。  

 「歯をみがく習慣」「ひげをそる習慣」が生き抜く力を与えたとうけとれる話です。  

 収容所という極限の状況をもとにした証言です。自分の体験、考えとひきあわせて何かを書くというのは、控えたほうがよいとは考えますが、あえて私の思いを書かせてもらいます。  

 ひげをそることを例にしてみましょう。ひげをそる行為は危険を伴いますの集中力が必要です。そり具合を確認し、うまくいくと気持ちがよい、ささやかな達成感を与えてくれます。やや大げさな言い方ですが、ひげをそる時間は、迷いもなく充実した時間といえると思います。人の指示によらない、自分のための時間を手に入れているとも考えられます。  丁寧な生活をするとは、数多くのそんな習慣を身につけており、習慣にもとづく達成感がある時間の使い方をしている人たちであったと、私はこのガイドの説明を理解しています。  

 多くの習慣が身に付いている人は、自然に手足を動かせる人です。日常の多くのことは始めてしまえば、実はほとんど終わったも同然ですから、よい習慣を身につけた人は、たぶん流れるようにものごとを処理する基礎ができているのではないでしょうか。  

 また、日々行っていることには、発見があり、発見にもとづく改善が生まれます。丁寧に生きることそれ自体が、創造の素地をつくっているともいえると思います。  習慣に着目し、焦点化して地道に取り組む。それが生徒に「生きる力」を育む方法だと考えています。

 次回から、作業学習について記していきます。

2018年2月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      

カテゴリ