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同僚性について(2) 研修を生かすには

                              平成29年12月9日 赤山克司  

「なぜ、この生徒は突然きれるのだろう?」「集会の前になると隠れるけど、どうしてだろう?」と疑問に感じる子どもたちの言動に日々出会います。言動に対する疑問を「もしかして・・・」と推測しながら観察し、生徒に応じた関わり方を探り当てるというのが、よりよい生徒との関わりをするための基本だと考えます。  

困ったことに、「なぜ?」と思う言動が多発すると、疑問をもつ余裕を失い、課題がある言動をとにかく止めるために、厳しく注意。その注意が、行動の変化につながらないと、「もっとみんなで毅然として厳しく」と向かっていくおそれがあります。  

そのような張りつめた状況をときほぐし、生徒に必要な手だてを適切に導き出せるようにするために、学びの機会である研修を定期的に実施しています。  

29年度は、松江少年鑑別所の黒川潤先生、鳥取大学の三木裕和先生、和歌山大学の武田鉄朗先生を、本校にお招きしました。 三名の先生方の講義に共通することは、「こどもたちは困っている」という視点でした。併せて、「すべての言動には理由がある」とも強調されました。  

最初に書いたように、先生方が語られたことは、生徒の見方の基本ですから、研修以前から本校の教職員誰もが知っており、実践しようとしているものでした。しかし、日々の様々な出来事の中で、その意識が薄れてしまう時が発生してしまいます。  

 研修で学んだ見方、すでに知っていることを日々の実践に定着させるためには「なぜ?」という疑問をもとに「生徒は何に困っているのだろう」と考えることが必要です。ですから、疑問をだしやすい職場環境を作っていくことが極めて重要になってくるわけです。  

職場環境づくりでポイントは、やはり「同僚性」だと考えます。「自分はこう思う」にとどまらず、「あなたはどう考えているの?」というキャッチボールが日常的にあれば、「なぜあの子は、姿を隠すんだろう?」という疑問を口に出しやすくなると考えるからです。 加えて、口に出したつぶやきを、そばの人が、「あの集会の前にも隠れた。ほかにどんな時にそうなるんだろう」と拾ってくれれば、そこで「ともに学ぶ」が実現しているのです。  

本校は、小規模校の利点を生かして、児童生徒について、教職員全員が知る機会を頻繁に作り、「ともに支えていこう、学んでいこう」としています。このことについて次回記します。  

2018年10月

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