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学校ブログ 就学相談会

隠岐養護学校

赤山克司

9月30日から10月4日の間に就学相談会を実施しました。

就学相談会.jpg

 就学相談会とは、高等部への入学を検討している生徒、保護者、担任の先生にお越しいただいて、それぞれに特別支援学校の高等部の教育活動について理解をしているか、理解してた上で志望しているか、現時点での将来の進路希望等をお聞きする場です。

 高校への進路選択については12月頃より、三者面談などで確認されますので、2ヶ月近く早い時点で、進路についての考えを聞くこととなります。

 進学であったり、就職であったり、よく考えなくてはならない決断の機会があります。時間をかけることも必要ですが、大切なのは、現場にでかけ話を聞いたり、体験することだと考えています。腕を組んでいるだけはよい決断はできません。人に相談することも有効な方法ですが、自分の目、自分の耳で聞いたことをもとに相談すると、納得の度合いが高くなるはずです。

 現時点で迷っているという生徒もいましたが、それは当然だと受け止めています。悩んで、その悩みをどう解決するのか、生徒のだけでなく周囲の大人の関わりも問われるところです。

 「自分が選んだ」この点がしっかりした生徒は、選択先で少々のことが起きても動じない傾向にあります。

 高等部入試は2月。しっかり行動しながら決断をしてほしいものです。

 

 

校内掲示2件

養護学校には、児童生徒が作成した作品や学習発表がそこかしこに掲示されています。

今回は、そのうちから2件。

小学部の前には、「おつきみ」と題した作品が掲示されています。

月見.jpg同じ素材ですが、やはりそれぞれ異なってます。面白みがありますね。

高等部の教室近くには、児童生徒会の9・10月の目標が掲げられています。

目標.png

「自分から」というのが、年間目標ですので、それをもとに考えられたものです。

現場実習で生かされていたかを10月7日の現場実習報告会で聞いてみましょう。

フットサル大会を振り返って

隠岐養護学校長

赤山克司

 9月12・13日 出雲市の浜山運動公園で行われた特別支援学校総合体育大会フットサル大会に参加しました。

 本年度、隠岐養護学校からフットサルに参加できる生徒が6名と少なかったため、参加校の同意を得て、5人での競技でとしていただきました。そのおかげで、途中で選手交代が可能になり、また、けがなどで1名参加できなくなっても、競技がつづけられるようになりました。

 予選リーグ2試合、準決・決勝 計4試合を行いましたので、生徒に疲れがたまっていることはみてとれました。そんな中、最後の試合においてもボールに向かっていく姿勢は崩れませんでした。特に決勝戦では、女子生徒2名でゴール前を守る場面が続きましたが、相手の男子生徒がもつボールを果敢に奪いに向かっていました。

 普段の練習や隠岐高校にお世話になった練習試合の経験の蓄積を土台として、生徒どおしの声かけにより、今自分がやるべきことが確認できていたことが大きかったと思います。

 疲れがたまったとき、早く終わってほしいなど、試合から気持ちが離れる場合があります。場合によっては、味方の失敗に腹を立ててしまうこともあります。

 それを防止してくれる効果が声がけにはありました。「もう少し前に」「○番に付いて」などの声がけにより、何をするとよいのかが明確になり、そこを頑張ろうとする気持ちを引き出してくれます。

 疲れたときに声を出す人がいて、その声がけに応じて動こうとする人がいる。そのことを4試合続けました。ゴールをしてともに喜び、入れられてもすぐ切り替えて仕切り直し。実践をとおして、個としても、チームとしても何か手応えを掴んだ気配がしました。Nice Game!。

 高等部の部活動は、11月10日の駅伝大会に備えた練習に変わります。異なった競技で培った気力・体力で来年のフットサル大会に向かいます。

言葉を消化するということ 

隠岐養護学校長

赤山克司

 たとえば、どんな人が好きですかという質問に対して「やさしい人」という答は多いのではないでしょうか。

 では、「やさしい人」とはどんな人ですかと、どんどん尋ねていくと、十人十色の思いが出てきそうです。

 日頃顔を合わせている人どおしであれば、なんとなく通じることはありますし、それでよいことがほとんどだと思います。

 さて、今学校は「社会に開かれた教育課程」を作り、「カリキュラムマネジメント」を進めて、「主体的、対話的 で 深い学び」を実現することを文部科学省より求められています。

 ここ3年間の研修は、上記が中心でした。それぞれの意味するところはどのようなことなのか、具体的にはこんな学習活動があります・・・・

 論理的に説明されますので、その時にはわかりかけた思いをもつのですが、いざ学校で実践のために説明を進めていこうとすると、やたら言葉が多くなり、つたわっていないなぁという雰囲気を強く感じます。

 やはり、自分が現時点で理解していることを、できるだけ伝わる言葉に置き換えていくことが、話す自分も、そして聞いている人にも必要なのでしょう。言葉をかえれば、自分なりに消化しましょうということです。

 特別支援学校の教育は個々に応じた「自立と社会参加」を実現することを目的としています。

 これは、保護者をはじめ、関わる人すべてが望むことです。

 この教育活動は何を目指しているのか、いまどのような成果が出ているのか、成果から見て次の学期・学年ではこのように取り組みます。という学校と保護者のキャッチポールをしっかりしましょうというとらえ方で、「社会に開かれた・・」「カリキュラム・・」を今のところ理解しています。

 教員間での意見交換が、保護者との意見交換にしっかりつながっていくようにしたい。

 2日間の校長会に参加してそのようなことを考えていました。

 

ブログ 「ぜんぶ」 隠岐島合唱祭によせて1

隠岐養護学校長

赤山克司

 8月31日 隠岐島文化会館において、隠岐島合唱祭が行われました。  

 小学生の混成合唱、成年の混声合唱、そしてグリークラブの三団体による合唱と、出雲フィルハーモニー楽団員による弦楽四重奏、さらにこのステージのために応募した参加者も加わった合唱でしめくくる2時間半のステージでした。  

 混声合唱団「おきうた」の歌われた最後の曲が「ぜんぶ」でした。  

 画家さくらももこさんが作られた詩が、しみじみよかった。  

 出だしのところを記すと、      

 大切なことは   

 ぜんぶここにある   

 泣くこと 笑うこと   

 怒ること 喜ぶこと   

 あたりまえの気持ちは   

 あたりまえのものとして   

 そのまま 今ここにある

 どのような思いをもってさくらさんが書かれたのかは、定かではありません。    

 が、「大切なことは ぜんぶここにある」と思いながら、丁寧に暮らす。それが自分自身にとって本当にいいのだろうな。相手にもいいのだろうなと確信めいたものが、曲を聴きながら私の中に生まれました。

 それは、気持ちがよいほどの幸せ感を伴った時間でした。

 いい時間をありがとうございました。

2学期始業式 あいさつ

隠岐養護学校長

赤山克司

 おはようございます。

 みんなの元気な顔を見ることができて大変うれしいですね。

 2学期には、隠岐養護まつり、みんなでつくる発表会など、大きな行事があります。加えて9月24日からは現場実習もあります。

 生徒どうしで話し合って、何をするかを決めたり、職場の人に挨拶したり、わからないことを聞く機会がたくさんあります。

 そんなとき、二つのことを気にしてもらえればと思います。

 一つは「自分から 意見をだす」「自分から挨拶する」「自分から質問する」のように「自分から」ということです。待たずに自分から動いてください。

 もう一つは「丁寧に話す」と言うことです。「〇〇さん」などと話しかけるといいですね。

 丁寧に話すことで、意見がとおりやすくなったり、人との関係がよくなったりすることが多いものです。

呼び捨てではなくて、「〇〇さん」にしましょう。 「やれ」より、「一緒にしよう」のように力を合わせてという言い方がいいですね。

 話し方は、毎日の繰り返しで身につくものです。

 いろいろな行事そして実習をいいものにするためにも、「自分から」ということと「丁寧に話すこと」に気を付けてみましょう。

 さて、体育館をみて何か変わったことはありませんか。 電灯がLEDにかわっていますね。また、あちこちにあったボールなどがなくなっています。

 夏休みの間に工事をしてもらいました。せっかくきれいになりましので、ボールなどを丁寧に扱って、引っかからないようにしてください。

 では、「自分から」「丁寧な言葉遣い」を意識してよい2学期にしましょう。

進路研修会2 メッキがはがれた時のよりどころ

隠岐養護学校長

赤山克司

 進路研修会では、「学校時代にできたけど、社会でできないこと」逆に「学校時代にできなかったけど、、社会でできること」の両方があり、それをどう捉えるかという問題提起がありました。

 学校では生徒に向かって「学校でできないことは、社会でもできない」という立ち位置で臨み、学校でできるだけ多くのことができるようにしたいと考えます。

 しかし、気持ちが切り替えられたり、社会で力を発揮できる素地があれば、「できなかったことが、できる」こともある。その事実をもとに平崎さんが言われたのは、

 学校でしかできないこと、社会人では経験できないことをしっかり積み重ねる大切だということでした。具体的には、学校行事を楽しむことや、個別学習を深めること、生徒を丸ごと理解し受け止める人間関係等などです。

 学校でしかできないことをしっかり楽しむことで、生徒自身が「自分の好きなこと、得意なこと、強み」に気づき、社会で困ったなという状況を切り開くときに役立つ。そのように説明は続きました。

 平崎さんは、高等部3年間でつけた力は「メッキ」かもしれず、はがれた時にどう対応するかを想定しておくことが大切で、対処する際には、自分ができることできないことを正確に知っておくことが有効になると言われました。

 学校で「自分ができること、できないこと」をどのように意識させているのでしょうか。平崎さんも言っておられましたが、学校ではどうしても「できないこと」に目が向けられがちです。「できること」言い換えれば、「好きなこと、得意なこと、強み」を果たして、生徒自身が把握できるような学習活動なり、言葉がけが行われているかという内省が必要となる部分でした。

 現在隠岐養護学校では、児童生徒が行事の運営を率先して担っている印象があります。この行事で自分の役割は何であり、どうしたらその役割を果たすことができるのかを考える機会が比較的多くあります。ぞれぞれの役割をどう果たすのかを考えることは、言葉を換えると「どういう自分になりたいのか」を考えることにつながるはずです。

 進路研修会は、本校での活動を見直す視点と、背中を押してもらえた部分の両面を与えていただきました。「強み」に着目した学習評価の視点をどう定着させていくか、試行錯誤していきたいと思います。

進路研修会1 なかぽつ(・)センター

隠岐養護学校長

赤山克司

  8月2日 本校において進路研修会を開催しました。

 講師は「松江障害者就業・生活支援センターぷらす」の主任就業支援ワーカー平崎由加さんにお願いいたしました。

 講演のテーマは「働くことや生活をするために必要な力と段階の応じた支援」。

 本校の保護者や小学校、高校、教育委員会からの参加者もありました。

 高等部を卒業した後、生活や就職はどうになるのだろうかという疑問や不安、就業した先輩の状況からみて学校時代にどのような力をつけておけばいいのかという問題意識をもっての参加であったろうと推測しています。

 平崎さんは、25年間特別支援学校に勤められ、高等部で進路指導を主に担当されていました。ですので、学校での取組と、卒業後の勤務先での状況、その両方を知っておられ、説得をもってテーマに迫って行かれました。

 講演は、まず平崎さんの勤務先「松江障害者就業・生活支援センター」の説明から始められました。

「就業・生活支援センター」(通称 なかぽつセンター)とは、障害者雇用促進法にもとづけ、就業と生活両面の相談支援を実施する組織で、都道府県知事により指定されていることを説明されました。

 ちなみに島根県には、7つの「なかぽつセンター」が設置されており、隠岐地域には、「社会福祉法人わかば」を母体とした「太陽」があることにも触れられました。

 平崎さんが感じてられている近年の就労状況として、

 ・求人数が多いため就職しやすいが離職も多いこと

 ・終身雇用、フルタイムにこだわらないなど働き方が多様化していること

などがあると話されました。

 離職が多く、より柔軟な働き方を取り入れている企業も増加しているとなると、一人であれこれ探すより、自分のことを理解した上で、支援してもらえる場である「なかぽつセンター」が重要になってきます。

 それを押さえた上で、学校でどのような力をつけていけばよいのかは、次回紹介いたします。

教える機会をつくる

隠岐養護学校長

赤山克司

7月10日と11日、高等部は卯敷で宿泊学習を行いました。

夕ご飯の準備を手伝いにでかけましたので、夕食作りに励む生徒の姿をじっくり見ることができました。

釣りが得な生徒は、釣り上げた魚をさばき、包丁をつかうことが難しい生徒は、キャベツをちぎったり、えのき茸や玉ねぎをホイルで包んだりしていました。

その中で、焼きそばを作っている男子生徒が2名。上級生が下級生に作り方を教えながら、調理していました。

教える側に立っていた上級生ですが、高等部に入るまで料理を作る経験をほとんど持っていませんでした。昨年度、生活単元学習で焼きそば作りを3回行ったことで、焼きそば作りに自信をもったのでしょう。教え方に迷いを感じませんでした。

焼きそば作りに限らず、人にものを教えてみると、自分の理解の程度が分かると言われます。また、生徒が生徒に教えながら活動が進んでいくのですから、活動のやらされ感も少ないはずです。

理解を深めながら、生徒どおしの主体的な活動がおこなわれていたわけです。

本校は小規模校ですので、学年をまたいだ異年齢の集団での学習を多く取り入れています。焼きそばづくりのように、学んだことを下級生に伝えていく活動を取り入れやすい環境にあります。

集団の中で、対等な立場で意見を言い合う学習も大切ですが、教えるという立場に立つ機会を意識的に取り入れていくことの大切さを確認した、食事準備の場でした。

令和元年1学期終業式で話したこと

7月19日の終業式で概ね次のような話をしました。

島根県立隠岐養護学校長

赤山克司

 皆さんも知っているとおり、私は、毎日学校の中をうろうろ回っています。

 その理由を説明します。

 どんな顔をして授業をうけているかな、友達との関係はどんな具合かを見ているのです。

 この一学期を通して、落ち着いたみんなの姿をみることができて、いい学期だったなと思っています。

 高等部も中学部も小学部も、それぞれの学年に応じたいい友達関係になっていると思います。

 高等部や中学部では、人の発言をしっかり受け止め、自分の考えをしっかり言うことができている、または、しようとています。小学部では、順番をまったり、貸してくださいと頼んだり友達を気にとめて行動できているなと言う場面が増えています。

 人の話をきちんと聞く、自分の考えを言う。このことがしっかりできると毎日の生活が楽しくなります。でも簡単なことではないようで、そのことを上手にできるように全国の小学校・中学校・高校で取り組んでいます。

 みなさんの友達との関係は、いい状態になっていると思います。

 ですので、もう少しレベルをあげるために一つだけ話をしますので、覚えてください。 それは、丁寧に話すということです。乱暴なものいいはときどきとっても困ったことにつながります。丁寧に話すようにすれば、トラブルは防げます。

 丁寧に話すことのスタートは、挨拶です。きちんと挨拶、人には近づきすぎない、離れすぎない。「手の幅」活動がおわったら後始末。「挨拶 手の幅 後始末」に取り組んでください。

 丁寧に話すことについては、2学期の始業式でもしますので、覚えておいてください。

 では、夏休み、まずきちんと起きて気持ちよく日々をすごしてください。