学校長挨拶
学校長 酒井 實三
●令和元年度 生徒会誌 おおとり 寄稿文
スペシャリストの道を切り拓く
- 平成から 新たな時代 令和へ向けて -
このたび島根県立隠岐水産高等学校第三十代校長として着任いたしました。
本校は西郷湾東奥に立地し、その敷地には隣接する「海」があり、水産・海洋教育を行うには最適な場所です。カッター訓練、小型船舶教習、マリンスポーツ、水産生物の養殖実習などこれほど最適な場所は無いと自負しております。
本校には、漁業、機関、製造、栽培といった4種の実習棟に加え、「みこしま」、「はるか」、水上オートバイ、カッター、カヌー、ヨットといった教育設備、水産高校に所属する船舶としては全国最大の大型水産練習船「神海丸」も所有しております。
また本校は、高等学校としては小規模な学校ではありますが、その教職員集団は特殊技能を持った集団です。
天気の変化をいち早く察知し判断します。海洋生物の変化にとても敏感です。ボンベを背負い海深く潜ることもできます。製造する実習製品の味は絶品です。水上オートバイの操縦テクニックでは負けません。夜空に輝くオリオンの三つ星、リゲル・ペテルギウスで自分の居場所を求めることもできます。そしてなによりも本校の教職員集団は水産・海洋教育に情熱を注ぐ熱い心をもった集団であります。
今年度は島根県内はもとより大阪、神奈川、愛知、京都、兵庫、広島から入学生を迎え入れました。これにより西日本各地17の都道府県出身者が在籍する学校となりました。
生徒の皆さんには何事にも元気に、明るく積極的かつ主体的に取り組んでもらいたいと願っているところです。
専攻科の皆さんは今年度も「神海丸」の乗船実習が開始されます。上級海技士資格取得、高度な技術習得だけでなく、人間力の向上にも努めてほしいと思っています。
さて、保護者の皆様、我々教職員一同、全力をあげ、そして責任を持って厳しくも温かみのある指導をさせていただきます。
しかしながら、教育は学校だけでできるものではありません。家庭・地域・学校が生徒のために何ができるかを最優先に考え、その役割を認識し、協力ながらすすめてまいりたいと考えています。
今後とも本校教育に一層のご理解とご協力、併せてご支援をお願い申し上げます。
島根県立隠岐水産高等学校
校 長 酒 井 實 三
校長室
校長室を新たに開設しました。ぜひお立ち寄りください。
学校概要
【水産魂(熱・意気・団結)】
(昭和24年)
昭和24年に、第27期卒業生の生徒が担任の森田勝男先生と共にラグビーを盛んに練習した。この時の「合い言葉」が 「熱・意気・団結」であり、これが全校に広がって水産魂となった。
森田先生は函館水産専門学校(現北海道大学)卒の新進気鋭の先生で、在学中はラグビー部で活躍し「熱・意気・団結」は函館水産専門学校ラグビー部の合い言葉であった。
【校章(襟章)】
(昭和29年秋制定)
昭和31年3月卒業の生徒が2年生と時(昭和29年4月)、島根県立隠岐水産高等学校となり26年間途絶えていた文集 「潮音」 を生徒会誌として再発行した。この表紙に描いたのが基となって、正式には市川忠雄校長が校章として製図した。
星は水産高等学校の水を図案化したもので外側の三輪は「熱・意気・団結」の水産魂を兼ねて隠岐の三つ子の島を象徴している。「潮音」の編集長は、31年卒の松本一利氏(隠岐の島町)、表紙の図案は、同級生の秋津嘉昭氏(隠岐の島町)である。
【校歌】
教育方針
Ⅰ 校訓(目指す生徒像)
- 真理と正義を愛せよ
- 勤労と責任を重んぜよ
- 心身ともに、たくましく鍛えよ
Ⅱ 教育目標
- 水産・海洋教育をとおして、豊かな人間性と人格の形成を図り、地域社会に貢献する人材を育成する。
- 水産・海洋関連産業に関する、専門的知識と技術を身につけた人材を育成する。
- 心身ともに逞しく鍛える教育活動を実践し、勤労意欲、責任感、正義感の旺盛な人材 を育成する。
Ⅲ 目指す学校像
- 生徒がいきいきと活動し 魅力と活力ある学校
- 地域に貢献し 地域に必要とされる学校
Ⅳ 本年度の重点努力目標
- 生徒が自ら意欲的に取り組む学校生活の展開
- ①学びへ誘う授業を展開し、基礎学力の定着と学力の向上を図る。
- ②基礎・基本を重視した授業・実習の充実に努め、幅広い専門知識の定着を図る。
- ③複数の資格取得や上級海技士資格取得を目指す。
- 社会人として必要な資質の育成と基本的生活習慣の育成
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①自己有用感・自己肯定感・自己指導能力を育成し、基本的生活習慣の定着を図る。
- ②生徒一人ひとり個性や適正・能力の多面的理解に努め、計画的かつ組織的な生徒指導 ・寄宿舎指導を実践する。
- ③部活動・生徒会活動を活性化し、規律正しい高校生活を目指す。
- 望ましい勤労観の育成と進路指導の充実
- ①生徒一人ひとりの適正・能力に応じた計画的なキャリア教育・職業教育を推進する。
- ②生徒・保護者へ時宜を得た進路情報を提供し、早期の進路目標実現を図る。
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③水産・海洋関連産業の新規開拓ならびに地元を中心とする企業との連携により、関連産業への就職を推進する。
- 人権教育、道徳教育、特別支援教育を根底に据えた教育活動の推進
- ①校内組織および支援体制を充実し、研修や啓発など計画的な取り組みを行う。
- ②あらゆる教育活動をとおし、人権意識と共生意識を育み、社会性を身につける。
- ③生徒個々の状況把握に努め、保護者や特別支援学校等と連携した取り組みを行う。
- 水産・海洋教育を担う学校として、魅力と活力ある学校づくりの推進
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①地域や行政との連携をより一層深め、地域に貢献する積極的な活動を推進する。
- ②魅力ある教育活動を積極的に情報発信し、生徒募集に努める。
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③学校の持つ教育資源を積極的に活用する取り組みを推進する。
学級編成・生徒数
1.生徒数
( )は女子生徒数
2.教職員数