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(平成23年11月18日更新)
教頭 角 英樹

実り豊かな総合学科 

 目や心を慰めた紅葉も散りゆく時を迎え、神秘的に山々に朝霧のかかる季節となりました。真っ白く漂う霧の中から山々がかすみ見える光景は、霊気というか神の気配が感じられる、古事記に描かれた出雲神話の舞台そのもののようです。奇しくも、来年は古事記編纂1300年で、県内で様々な催し物や行事が計画されていますが、三刀屋高等学校も演劇部が、古事記1300年事業の「神々の国しまね 高校生による文化発信事業 演劇部門協力校」に指定されました。早速、先日の島根県高等学校文化連盟演劇部門発表会では、顧問の亀尾教諭オリジナル脚本の「ヤマタノオロチ外伝」を演じた本校演劇部が最優秀賞を受賞しました。これから中国大会でも優秀な成績を上げて、全国大会に進出し、この記念すべき年に「神々の国」島根県と雲南市を全国にアピールしてくれるものと期待しております。
 2学期も半ばを過ぎ、演劇部と同様、他の部活動も新人戦で活躍し、それぞれ成果を上げています。特に、男女ソフトボール部は中国大会、全国選抜大会への出場を決めました。
キャリア教育の面でも、10月に行われた1年生のインターンシップでは60を超える事業所等にご協力をいただき、職業を研究し、実際の職場で実践的な職業体験をさせていただきました。1年生一人ひとりが、自分の目指す職業は何か、働くことはどんなに大切なものかを体験させていただき、適正な職業観や勤労観を持つことができました。来る12月14日にはその体験発表をさせていただきますので、できるだけ多くの方々にお越しいただき見ていただきたいと存じます。また、2年生は同じ時期に東京へ研修旅行を致しました。この研修旅行では生徒自ら見学先の職場を選び、事前の予約や職場訪問計画を組んで見学したり、東京大学など大学を見学し、大学生と交流しました。また、イブニングセミナーでは、ベネッセでキャリア教育プログラムや教材を開発していらっしゃる、三刀屋高校の先輩の佐藤一美さんからご自身の体験に基づいたキャリア発達について講演をしていただきました。この研修旅行で、広い視野を持ち多数の選択肢を比較研究しながら、自分の進路を決定することができるようになったと思います。
半年見てきたこうした活動を通じて、改めて次のような総合学科の良さを認識しました。
1.3年間を通じたシステム化されたキャリア教育ができるので、早いうちから職業観、勤労観を身につけ、進路意識を高めることができる。
2.自分の進路に合わせ、個性と志望に適合した科目選択ができ、少人数授業や個別指導を行っているので、きめ細やかで無理のない学習指導ができ、学力やプレゼン能力や表現力を高めることができる。
3.多様な体験活動や著名人やプロの多種多様な講演会が教育計画の中に組織的に組み込まれ、学習意欲や進路開拓意欲を大いに高めることができ、「体験から学ぶ」ことで、体で覚え、学びへの情熱や意欲を高め、自分で考え行動できる生徒を育成できる。
4.実践的活動を通じて、現代社会が要請する情報活用能力、人間関係形成能力、将来設計能力、意志決定能力など基礎的汎用的能力を身につけ、就職でも進学でも社会に適応する力を育むことができる。
 こうした総合学科のキャリア教育の成果が、今年も就職試験に現れています。今年の就職については、県教育委員会をはじめとする諸機関の支援を受けつつ、三刀屋高校のこれまでの成果をご理解いただいた多くの地元企業から例年以上に求人をいただきました。そして、約9割の生徒が早くも内定をいただきました。本当に有り難いことだと感謝致しております。さらに、進学でも一層良好な成績を上げてくれると期待しております。
 このような総合学科の良さを、是非とも、地域の多くの方、特に小学生、中学生、その保護者の方々に知っていただきたいと思います。また、様々な機会を通じて、このように認識していただくよう、今後とも努力して参る所存です。何とぞ、これからもよろしくお願い致します。