期日 平成27年11月21日 土曜日 13:00〜
             場所 石央文化ホール

   50周年記念式典を盛大に挙行できましたことを心より厚くお礼申し上げます。
 
 

  島根県立浜田商業高等学校創立五十周年記念式典 あいさつ

 島根県立浜田商業高等学校創立五〇周年記念式典の開催に当たり、島根県議会議員 岡本昭二様、須山隆様、浜田市長 久保田章市様、江津市総務部門参事 石原和典様をはじめ、多くの御来賓の方々の御臨席を賜るとともに、設置者であります島根県教育委員会から教育長 藤原孝行様、教育委員 原真帆子様の御出席をいただき、このように記念式典を挙行できますことは、学校としてこの上ない慶びであります。誠に、ありがとうございます。
また、この式典の開催に当たりましては、実行委員会や卒業生会をはじめ、PTA、地域の皆様に一方ならぬ御支援を賜りましたことに、改めて御礼申し上げます。
さらには、この度、記念事業の一環として、実行委員会より「浜商デパート」復活に際する資金援助、また、四十六、七、八期の卒業生からは記念事業に併せ卒業記念品としてデジタルサイネージをご寄贈いただきましたこと厚く御礼申し上げます。
 
さて、本校は、昭和四十年四月、「石見地域唯一の県立商業高校」として開校されて以来、今年で五十周年を迎える運びとなりました。卒業生は一万一千五百九十八名を数え、産業界のみならず地域の有為な人材として、地元石見地域はもとより全国各地で活躍されています。
十年史を紐解きますと、開校後数年間は教職員、生徒、一体となって現在の浜商の礎を築こうとした熱い息吹を感じます。開校当初は教室棟だけ。入学式は浜田高校の体育館を借りてでの挙行。グランドは石ころだらけ。水たまりにはオタマジャクシが泳いでいたというエピソードがあります。毎日石ころを拾うことは生徒の日課であり、体育の授業はほとんど土運びということで、グランドの整地作業は一番の思い出になっている卒業生は多いかと思います。
校歌は一期生が三年になった時に出来上がったようです。團伊玖磨氏作曲の軽快なメロディー。歌詞は森脇勇逸氏。一番は人格の形成、二番は文化の創造、三番は友愛の絆をテーマとし、それを「気魄と情熱をもって創り上げよ」という思いが込められています。とりわけ二番の歌詞中にある「黄金の釘 打ちて残さん」に私は心を惹かれます。これは、俳人与謝野晶子の短歌「劫初より造り営む殿堂にわれも黄金の針ひとつ打つ」からの引用です。たとえ我が存在が小さな釘であったとしても、きらりと光る黄金として世の中の役に立ちたいとの思いが込められています。まさに、開校当初のグランドの石拾いの幻影がオーバーラップします。
今ある浜商のたくさんの殿堂は、時代時代の生徒および職員が己の黄金の釘を打ちて残してくれたからこそと思うところです。

この度、本校は新たな半世紀へのスタートを切ることになりました。今本校に求められるのは、五十年という伝統を大切にするともに時代の変化に対応した新たな取り組みです。 
五十周年記念事業により二十三年ぶりに復活しました「浜商デパート」。また、商業の課題研究の授業では、地元企業、商工会議所、公民館、島根県及び浜田市の産業振興課と連携した取組等を行っています。もはや、学びの場は校内にとどまらず校外へ広がっています。商業教育は実学主義に基づいています。実社会で通用する学問を身につけるには積極的に校外学習を取りいれ、産学官連携そして地域一体となった学習形態がもとめられます。まさに、新たな学習スタイルを確立しようとしているところです。
また、部活動においては、伝統の野球部、弓道部、ソフトボール部、バスケットボール部等、常に高いレベルにあり今も健在です。とりわけ、郷土芸能部は全国レベルとなり、毎年全国総文祭で高い評価を受けています。さらには、昨年から取り組んでいますビブリオバトル。昨年度は全国大会で準優勝。今年度は中国大会三位ということで惜しくも全国大会出場を逃しましたが、新たな浜商の文化となりつつあります。
こと進路に関しましては、近年、地元就職が増える傾向にあります。また、一度は県外に進学しても我が故郷に戻り地元での就職を望む生徒はたくさんいます。地元の生徒は、地元で育てる。そして、出来うる限り地元に残り、地域の人材としてこの石見地域を支えるという教育方針が浸透しつつあることを強く実感するところです。

そして、生徒諸君もこの創立五十周年という節目の年に在籍していることを、改めて考えてみてほしいと思います。五十年にも及ぶ諸先輩方が築いてこられた歴史と伝統を受け継ぎ、また、全国で活躍しておられる先輩方が照らす光を羅針盤として、未来に向かって羽ばたいて欲しいと思います。各界で活躍されている先輩方は皆、理想を高く掲げ、世界に広く目を向けて、自らの道を切り拓いてこられたのです。生徒の皆さんは、この歩みを誇りとして、今後の人生において本校校訓である「開拓者精神」を高らかに掲げ、何事にも果敢に挑んでいってほしいと思います。

 結びに、創立五十周年という契機に、改めてこれまでの歴史に思いを致すとともに、これまで以上に生徒諸君や保護者、卒業生、そして地域の皆さまの期待に応えられる教育に邁進することをお誓いするところです。本日御臨席の皆様方には、今後とも本校の教育活動に対して、御理解と御支援を賜りますことをお願い申し上げますとともに、皆様の御多幸を祈念申し上げ、式辞といたします。
 
平成二十七年十一月二十一日
      島根県立浜田商業高等学校長 浜崎之義
   
 
 
   
   
   
   
   
   
   
 
   
   
   
 
  写真提供 写真の鮎川