学校紹介

校長あいさつ

 本校は、今年度、開校40周年を迎えます。

 ちょうど、「養護学校義務化」が始まった時に、小・中学部のある学校として、浜田ろう学校に隣接する国分が丘にできました。当時は、ほとんどの児童生徒が、丘下の児童施設「こくぶ学園」から通学するというスタイルでした。その後、高等部と寄宿舎(高等部生徒を対象に)ができ、さらに、高等部の入学定員も増え、訪問教育対象生も高等部でも受け入れるなど、小学部から高等部まで幅広い実態の子どもたちが学ぶところとして充実してきました。通学も自宅生が増え、通学エリアも広がってきました。また、社会の動きも「特殊教育」から「特別支援教育」となったり、「障害者差別解消法」の施行など、障がいのある子どもたちの学ぶ場や生活スタイル、支援なども開校当時のことを思うと、大きく姿を変えています。こうした流れの中で、本校も、児童・生徒数も増え、高等部も「職業コース制」の導入など、学び方も充実を図ってきています。一方で、高等部開設時に始まった作業学習における水産加工班の「たまもイカ」という焼きイカが、今も当時の焼タレを継ぎ足しながら使っており、まるで「暖簾を守る老舗の伝統」みたいなやり方もあちらこちらで根強く大事にしています。また、新たに、地域の公民館と密度の高いかかわりの中で地域との関係づくりを進めています。

 このように、これまでの卒業生や先輩となる先生方、保護者や関わってこられた方々の思いや実践を引き継ぎつつ、新たな学校づくりを進めていくことが、「開校40周年」を迎える本年度のテーマだと思っています。

 さて、昨年度末に「地域の方と語る会」を開きました。1年間を通じて行事や授業を通して支援していただいたり、関わりを持っていただいた方との交流会です。それぞれの場面での楽しかったことや感じられたこと、思いなどを語り合いました。参加者のある方が「最初は、『本を読んであげたい』『○○をしてあげたい』と思って出かけてきていたけど、だんだん『あの子に会いたい』とただそれだけを思ってくるようになりました。『あの子の笑顔に出会える』ことで、私自身の元気が出るんです。一方的に『してあげる』という関係ではなく、ただただ『会いたい』という気持ちだけで出かけてくるようになったのです。」と熱く語っておられ、多くの参加者の方もうなずいておられました。そんな風に思ってもらえることはとてもありがたいことですし、次年度は、「ぜひ、お隣にもう一人、さらには両手をつないで人のつながりを増やして参加してください。」とお願いし、さらなる広がりを期待しているところです。

 子どもたちの学びが豊かで、充実したものになるためには、地域の「ヒト、モノ、コト」とどれだけ結びついた学びが準備でき、提供できるか、そしてそれを確実な力にできるかということだろうと思っています。「語る会」で実感したように、こうした学びが、本校に通う子どもたちだけでなく、地域の人たちにとっても意義のあるものや、本校の存在が地域にとっても「頼りにされる存在」でありたいと思っています。こうした意味で、「地域の中の学校づくり」「「学校づくりは『箱づくり』ではない。地域づくりだ」ということを大事にしたいと思っています。

 本校は、海と街並みを見下ろす高台にあります。遠方には風力発電の白い風車が海風を受けて気持ちよさそうに回っています。夕陽が、風車の横を凪ぎの日本海に沈んでいく夕暮れ時は特に素敵です。

 そうした風景を背景に、そして『あの子に会いたい』と思えるような実践をしている学校です。

 お近くに来られましたら、ぜひ、「あの子」にも「この子」にも逢いに来てください。お待ちしております。

                              2018/04 校長 道下 利治

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