最先端の科学技術の研究現場に触れ、最難関大学での教育・研究現場を体験し、科学に対する興味関心を一層喚起することを目的として、東京都内を中心に2泊3日の研修を行いました。
初日は、神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパスと
その向かいにある相模原市立博物館で研修。
相模原市立博物館では、
JAXA勤務の本校理数科OB宇津巻竜也さんから
「私と宇宙と生命と」と題した講話をいただきました。
博物館のプラネタリウムで「はやぶさ」の番組を見ました。
「はやぶさ」を開発したJAXA相模原キャンパスでは、
施設見学や説明だけでなく、
イオンエンジンを実際に開発された方や
帰還カプセルを現地に回収に行かれた方から
解説をしていただきました。
自分たちの学校の先輩や、「はやぶさ」の開発者の方々からの
講話、解説で、「研究」「宇宙」を、より身近に感じることができました。 |


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2日目は、東京大学駒場キャンパスでの研修。
午前は、地方の高校生の進学支援をしている
東大生のサークル「FairWind」の皆さんによる
駒場Tキャンパスの見学と、進学個別相談会。
午後は、駒場Uキャンパスの先端科学技術研究センターでの研修。
生命知能システム系の神崎研究室
エネルギー環境系の瀬川研究室
をそれぞれ訪問。研究の概要の解説と、研究室の見学を行いました。
神崎研究室では、カイコガの生態と昆虫ロボットについて、
瀬川研究室では太陽電池について、それぞれ詳しく学びました。
現役東大生との相談会では、東大受験に限らず、
「受験」全般に臨む姿勢を教わりました。
先端研では、最先端の研究における「学際性」「流動性」「公開性」「国際性」という重要なキーワードを学び、その具体例を体感しました。

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最終日は、花王すみだ事業所と大林組本社での研修を行いました。
花王のすみだ事業所では、工場と花王ミュージアムの見学、
さらに研究者の方からの講話をしていただきました。
TV番組でも紹介された壁のない研究所のこと、
消費者のニーズを反映させた商品開発など、
企業ならではの研究姿勢について学びました。
東京スカイツリータワーを施工された大林組での研修は、
品川にある本社の会議室で講義をしていただきました。
スカイツリーの構造についての難しい内容を
実にわかりやすく丁寧に講義していただきました。
どちらの研修でも生徒たちからの質問もたくさん出て、
有意義な研修となりました。
3日間を通して生徒たちは
「研究にはいろいろな分野の幅広い知識が必要であること」
「粘り強くあきらめずに最後までやり遂げること」
「個人の力だけでなく、チームワークが必要であること」
という大切なことを身をもって体験しました。
これからの課題研究や研修、さらに学校生活全般に
きっと生かされることと期待しています。
3日間お世話になった諸機関の皆さま。ありがとうございました。 |


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☆ちょっと一言☆
花王株式会社と浜田高校との関係について
戦前、花王の『社史』 を執筆した歴史学者 服部之総 氏は、本校の前身旧制 浜田中学 出身です。
株式会社大林組と浜田高校との関係について
大林組が施工された東京スカイツリーのデザイン監修 澄川喜一 氏(島根県出身)が、本校の前庭にある100周年記念モニュメントを制作をされています。 |