平成18年度中・高等学校家庭科授業力向上セミナー

  

◇11月30日・12月1日(木・金)

1日目

10:00〜15:30

【教科指導の考え方と授業改善、
 授業の実践例とその解説、演習、
 質疑応答】

講義・演習 講師:

 東京大学教育学部附属中等教育学校
           楢府 暢子 教諭

 

※ 現在、中学、高校両方の生徒を指導しておられ、中高の教科書編集にも携わっておられる先生です。発達段階を見据えた授業作りをわかりやすくご指導いただきました。

 

 楢府先生、どうもありがとうございました。

■「ねらいを定めた授業計画作り」
〜生徒の主体的な活動を促しながら〜

 として、まずは「参加型授業で考える家庭科」について、家庭科のねらいについて中高合同のグループで討議しました。

 その後、「ハンバーグ作りを中心に考える授業計画」として、中高別のグループに分かれて、ねらいの明確化を主眼にした授業計画作りを行い発表しました。

 中高合同や、中高別の活動を通して、参加型授業の手法や、校種ごとのねらいを明確にして授業を計画することの大切さについて考え実感することができました。

15:40〜16:40

【授業力の向上をめざした教科指導について】

講義:浜田教育センター 立石祥美

■講義内容


1 なぜ今授業力向上なのか

2 小・中・高家庭科の現状

3 家庭科教育が目指すもの

4 題材の構成・授業作りと指導案作成

2日目

9:00〜12:00

【事前に作成した指導案に基づく模擬授業】

  ※授業内容(中学校教諭7名、高等学校教諭8名)


 
 
科目、内容
題材
教室
中学校
1
B(4)イ
わたしたちの消費と環境
一研
2
B(5)イ
幼児の発達と家族〜幼児とのふれあい
被服
3
B(1)(2)
わたしたちの成長と家族
二研
4
A(5)ア
わたしたちのより豊かな食生活
〜塩分・糖分調べ
食物
5
A(2)ア
わたしたちのより豊かな食生活
〜飲料水に含まれる糖分量
食物
6
A(1)ウ
中学生の栄養と食事について
〜これからの食生活
一研
7
A(5)ア
わたしたちのより豊かな食生活
〜食生活をより豊かにする工夫をしよう
一研
高等学校
8
家庭総合
(1)ア
ライフスタイルを学ぶ
PC
9
家庭総合
(4)ア
栄養と食品
〜無機質を多く含む食品
一研
10
家庭総合
(4)ア
食生活
〜献立と調理
二研
11
家庭総合
(4)ア
栄養と食品
〜からだをつくる栄養素とその食品
二研
12
専門科目
「調理」
集団調理(大量調理)
〜弁当作成によるサービス実習
食物
13
家庭基礎
(2)ア
食事をつくってみよう
〜調理をしよう(カスタードプティング)
食物
14
家庭総合
(4)ア
食生活を作る
〜食生活をデザインする
一研
15
家庭総合
(4)ア
栄養と食品のかかわり
〜調味料・香辛料・し好食品
二研

 中高合同の3グループに分かれて他の受講者を生徒役にし、実験、資料掲示、OHPやパソコンなど、様々な手法を使って授業を実演し、相互に評価し合って授業技術や指導案の検討を行いました。グループ講師の先生方にも指導をいただきました。

研修中の板書 実習の様子

13:00〜16:00

【効果的で役立つ授業技術等の共有】

 用意した資料をもとに、5分ずつ日頃の取り組みを発表しました。その後の協議では、発表内容や現在の課題などについて話し合い、最後にグループ講師の先生方から講評をいただきました。


◇受講者の感想・意見より・・・

○セミナー開催の趣旨について

・(教科リーダーは)今の自分には荷が重いと感じたので、もっと研修をしていかないといけない。
・忙しいこの時期に・・・という負担感はあったが、大変ありがたい機会となった。これからへの勇気が出た。
・また明日からがんばろうと思える2日間だった。
・自分の指導の反省点やヒントをいただいた。
・今の自分の意識の低さに活を入れる意味が大きかった。
・普段どれだけいいかげんにやっているかを思い知らされた。
・それぞれのキャリアを感じることができた。
・いろいろな理由をつけていたが、要は自分の授業がおもしろくないから生徒をひきつけられないのだと痛感した。ねらいを絞った授業の工夫をしたい。

○外部講師の講義について

・とても参考になった。
・明日への活力が見いだせた。
・パワフルで元気があって良かった。

○中高合同開催について

・高校の様子が少し分かったような感じがしている。
・不安や心配していた部分に見通しができた。
・他校種の先生の授業・話にたくさん参考になることがあった。

○今後について

・小中高合同の研修会を今後も開催してほしい。
・小中高の連携の大切さを感じた。積極的に図りたい。
・他教科との連携のあり方も今以上に考えなければならない。
・座学でも考えさせる場面をつくっていきたい。

○研修の改善点や要望等

・模擬授業後の意見交換はもっと時間がとれると良い。
・被服の授業の工夫、指導のし方など知りたいと思った。今回「食」領域が多かったので。
・研修を受けて刺激を受けないとだめだなあ、と思った。
・何年かおきにこういう研修があると良い。

※受講者の先生方、大変お疲れさまでした。担当者自身大変勉強になりました。

 授業力向上を目指し、さらに研修して行きたいと思います。